ナイショばなし。
うちの息子は、ナイショばなしが好きなのである。
最近は、「ナイショばなししよう」と言って寄ってくる。しゃがみこんで耳を傾けると、手を当ててヒソヒソ声で話すのだ。それがヒソヒソ声すぎて、呼吸音のほうが大きくて、なにを言っているのかわからない時がよくある(たいてい内容は、youtubeが見たいだとかレゴの作り方をiPhoneで見せてほしいだとか決まっているので、聞き取れなくともたいして不便はないw)。たぶん僕が最初に何度か彼を呼んでナイショばなしをしたので、それを見よう見まねで覚えたのだろう。
内容はともかく、子どもにナイショばなしをしてもらうのは悪い気分はしない。ママには内緒の、男どうしの約束があってもいいだろう。その昔は、僕のほうからナイショばなしをしてあげても、彼は内緒にせずにそのままママにしゃべってしまっていたのだが、そろそろ内緒のままにしておく術も身につけたようだ。そしていつしか、誰にも言わないまま彼のなかにしまっておくナイショばなしも生まれるのだろう。時間はどんどん流れ去っていく。