成長。

7月と言えば夏の全国高校野球選手権大会都道府県予選に尽きる。毎年本大会よりも熱量を持って、かなりの時間を費やして全ての試合結果をチェックする日々が続く。

多くの府県ではこの週末から予選が始まった。神奈川県でも横浜スタジアムで開会式が行われ、引き続き開幕ゲームがテレビ中継された。

開幕ゲーム、県川崎対横須賀総合の試合は、序盤から大きく動いた。部員集めに奔走し、ベンチ入り10人で戦う県川崎の先発投手はストライクが入らない。バックもエラーを連発し、あれよあれよという間に初回に4点が入る。スコア以上にレベルの差は大きく、これは5回コールドゲームとなるまでにあと何点取られるだろうか、と思って観戦していた。

2回にも横須賀総合が3点を追加して0-7となる。10年連続初戦突破、私学の強豪校とも接戦を展開するというチームの持ち味が出ている。しかしながら、2回裏1アウト満塁、県川崎の投手が代わったところから、ふいにゲームの流れは変わる。ショート右に飛んだ打球がなんとダブルプレーとなったのだ。大喜びする県川崎の監督の姿が映し出される。

2番手投手は凄いボールを投げるわけでもないのだが、打ちづらい球で、なんとダブルプレーその後の横須賀総合を無得点に抑えるのだ。勢いは県川崎へ。5回にはヒットを集めて一挙4得点。7回〜9回も塁上をにぎわせて横須賀総合を追いつめた。守備も攻撃も、この試合中にどんどん上手くなっていくのがよくわかった。

4-7で試合終了。しかし、またいいものを見させてもらった。