快走。

マリーンズが強い。9月に入ってからの単独首位は実に51年ぶりの事態であるという。ここ1週間くらいのゲーム運びを振り返っても、いまのチーム状態がいいのは間違いなさそうだ。先発投手たちはしっかりと試合を作り、外国人大砲が要所で結果を残す。脇を固める生え抜きのプレイヤーも自らの役目を果たし、移籍組までもが期待されたピースを埋める活躍を見せる。


井口マリーンズは今年で4年目。最初はレギュラー固定主義や、特定選手の重用など首を傾げる采配も見られたが、ここにきてバランスの取れたタクトさばきになってきていると思う。これだけ結果を残せばあと数年は指揮を取り続けるのだろう。


残りはまだ37試合もあり、チームとして調子が落ちる場面も必ず訪れるだろう。そういう時こそ、選手の入れ替えやここぞという時のスクランブル起用など、監督の采配にかかる比重は増えていく。選手のプレーだけでなく、首脳陣によるやりくりの面でも感心させられるようなシーンを見てみたい。そして今年こそは、シーズンを終えたときにいちばんてっぺんにいるシチュエーションを味わってみたい。