優先順位。

よく雨が降った一週間。玄関先のバジルとトマトは水分過多で元気をなくしている。スラックスも湿気をふくんでいる。東京で次にカラッとした空気を味わえるのは3ヶ月先くらいになるだろうか。先週の日差しが懐かしい。

★★★

日々のことのなかでブログは自分にとって何番目に大事なものだろうか、と考えてみたら
意外に高いことに気が付いた。単に今の気分ということもあるが、一に家族、二にブログ、三と四が趣味全般と友人(これは優劣はつけ難い)、五に仕事がくるように思う。大事という言葉の定義は、失った時のダメージをものさしとした。本題からは外れるが、改めて考えてみると僕にとって仕事の優先順位は低い、ということにも気付かされた。このことについても日を改めて書いてみたい。

なぜブログがこんなに高いポジションを占めているのか。それは、僕にとってブログを書くことが、日々の澱を吐き出す作業になっているからだ。気持ち悪い時に吐けば楽になるように、運動や入浴で汗をかけば気持ちよくなる(そう言えばブログを書いていない頃は長風呂が好きで、本を持ち込んで90分くらいは平気で浸かっていた)ように、脳のなかに溜まっているものを吐き出すことが習慣になっている。書かない生活はそれはそれで楽なのだが、溜まったものを吐き出さないと、新しいことを脳に取り込むことが辛いように感じる。だから、何よりも自分のためにブログを書く(ちなみに、facebookのpostはもっと性質の違うものだと思う)。そのため、残念ながら他人様に読んでもらうことに対する配慮が欠けていたり、ブログのトーンが普段のテンションと違っていたりして気持ち悪さを与えてしまったりするのは申し訳ない。

自分のためというのが第一義だけれども、あえて誰かのために、と言うならば、はるか未来の自分や、自分の分身や、ごくごく身近な人のために書いている、と言えるのかもしれない。たぶん面と向かっては言えないだろう諸々の事象について、その時の僕はこう思った、こう考えた、ということを残しておきたいという欲求がある。100%今の自分のためだけに書くのであれば、チラシの裏に書き綴って、丸めて捨ててしまえばいいものを、わざわざブログにしているのはその欲求によるものだと思う。

★★★

隣のリビングでは、ルンバが何度も着陸を試みようとしては、収まりきらずにまた掃除の旅に出ている。開け放した窓からは、土の香りを乗せた冷やっとした空気が流れ込んでくる。かすかに鳴く虫の音が聞こえてくる。