ブログを書く理由。

仕事でもそれ以外でも、初対面の人と会って出身の話をすると必ず言われるひと言がある。
「大阪出身なんですか、そうは見えないですねー」
見かけもそうだし(もともと両親ともにルーツをたどると大阪出身でもない)、しゃべり方がのんびりしているところやイントネーション(まだそれほど親しくない時にビジネストークで大阪なまりを出すのは大阪人どうしであっても難しい。ちょっとさじ加減がずれれば相手に失礼になる)でもそう判断されるらしい。余談になるが、関西出身でない人が
関西で親近感を持ってもらおうとわざとなまって話す人がまれにいるがこれは相手にバレバレなうえに心証が悪い。東北に行ってわざとズーズー弁しゃべらないのと同じである。

ちなみにこの言葉は関西の人には言われない。関西以外の人には大阪人のイメージと言えば固定されたものがあるのだと思う。関西の人は、大阪人といっても一様ではなくいろんなタイプの人がいることをよく理解している。むしろコテコテの大阪人っぽいふるまいをしていると、この人は大阪人ではないかと思われかねない。

ということで、大阪人っぽくないと言われると、よく言われるんですよ〜だとか、適当にごまかす、ここでうまい切り返しができれば逆に大阪人っぽさを印象付けるチャンスになるのだが、その場でうまく反応せずに、時間が経ってからブログという場所でうだうだ書き綴っているあたり、自分でも大阪人っぽくないなぁとよく思う。そういえば大阪の人でブログ書いてたり、twitterなどでまめに発信している人は人口に比べてそれほど多くない
ように思う。ちゃんと検証していないので間違っているかもしれないが。

要するに、僕のブログはその場で相手に反応できなかったこと、話したくても話せなかったこと、わざわざ口に出して言うと野暮になることを吐き出しているという面がある。もっと端的に言うと、口下手だから代わりに文章をガリガリと書いている。口で言うよりも思っていること、考えていることを表現できていると感じているのでブログを書いている。まぁ文章にしてもいっこうに上達していないし、その気もないのだが。

なので、リアルな場でブログの話題が出されると赤面する(内心は嬉しいんだけどね)し、言われたことに対してうまく言葉を返せないことが多い。そこでもじもじしているのも大阪人っぽくないな、と思う。だからブログを書き続けるし、書くことが嫌になることもないし、むしろ書くことで自分が救われているのだと思う。