気持ちが伝わる。
大阪から金沢、金沢から富山へ。日差しは強いけれども、空気がカラッと乾いていて気持ち良い気候。富山では美味しい海の幸も頂いて、満足して3日ぶりの東京に戻る。
★★★
入籍して2周年、結婚式からも1年が経ったことを記念して、式を挙げたゲストハウスからアニバーサリーディナーの招待を受けたので、金曜夜に横浜へ。1年前までは何度となく通った横浜のゲストハウスも、終わって翌日に荷物を取りにきて以来でゲートをくぐる。結婚式当日の思い出もさることながら、準備のために打ち合わせたことも思い出されて、結婚式はそれ自体も大きな節目になるのだけど、準備の期間・過程にも大きな意味があったのだなぁ、と今になって気付くことができた。結婚するにあたって、今までの自分を振り返ったり、力を貸してくれる人、わざわざ時間を割いて来てくれる人、来れなくても自分のことに思いを馳せてくれる人のこと、いろんな自分の周りの人のことを思う機会になったことが、結婚する2人にとってすごく大きなプラスになったと思う。もちろん、結婚式という機会を設けなくともそういったことを思うことは可能なのだとは思うけど、僕個人の考えとしては、結婚式をやって良かったな、と今思っている。
そして、自分が思いを馳せたことも、他人が自分に思いを馳せたことも、思っている以上に伝わるものなのだ、ということを感じた、言葉や行動に出さなきゃわからない、という考えもあるだろうが、わざわざ言葉や行動に表さなくとも、その佇まいや表情に思いは自然に溢れてくるものだと僕は思う。だから、たとえ自分の思いを伝えるのが苦手で不器用な人でも、根っこの思いがしっかりとしたものであれば、伝わる人にはちゃんと伝わっている。むしろちゃんと伝わっているかどうかは、受け手の姿勢によるものが大きいのではないかと思う。
ということは、逆に自分の気持ちが冷めてしまえば、どれだけ表面を取り繕ったとしても、相手にもその気持ちが伝わってしまう可能性があるということだと思う。むしろ、本心を隠して取り繕っている分心証が悪くなるかもしれない。どんなにポーカーフェースであっても、自分だけは大丈夫だ、なんてことはそうあり得ないはずだ。
普段はくだらないやり取りばかりしていても、その底流にはちゃんとした思いを持っておきたい。それは夫婦でも、友人関係でも、親戚でも、はたまた仕事の付き合いの人とでも。