顔。

20歳の顔は自然から授かったもの。30歳の顔は自分の生き様。だけど50歳の顔には、あなたの価値がにじみ出る。」


ココシャネルの言葉だ。最近になってようやく、この言葉が自分のなかに浸透してきたように思う。そして、自分の顔がまだ幼いなあとも思ってしまう。


顔だけはごまかしが効かない。どんな言葉で、どんな身なりで綺麗に装飾したとしても、たとえ化粧をしたとしても、顔を変えることはできない。いや、整形すれば変えられるじゃないか、と言うかもしれないが、整形をしたとしても、本質的な部分までを整えて変えることはできない。


見てきたこと、感じてきたこと、経験したことが全てその顔に刻まれていく。僕はまだその境地には全く達していないが、見る人が見れば顔だけでその人がどんなパーソナリティを持っていて、修羅場でどこまで踏ん張れるのか予想もつくのだろう。だから、毎日手を抜いてはいけないし、安易に逃げないほうがいいのだ。その場はうまく取り繕ったとしても、結局その履歴が顔に残ってしまうからだ。