『ソーシャル・ネットワーク』試写会。

武蔵小山から横浜近辺を生活圏にしていると、東京の東半分にあてもなく行く機会はそれほど多くない。なのでそっち方面に行くといつも新鮮な気持ちになる。なかでも、御茶ノ水のあたりはけっこう好きだったりする。橋の上から眺める川と中央線や、ニコライ堂湯島聖堂の雰囲気はとてもよい。空気は冷たいけど日差しは暖かい快晴の冬の空の下だとなおよい。


ソーシャル・ネットワーク』の試写会に行ってきた。

この作品を単にひとつの映画作品として捉えるかどうかというのは難しいところ。それは見る個々人のSNSとの距離や関係性によるところも大きいのだけど。『プロフェッショナル仕事の流儀』とか『ポロジェクトX』の延長線上にある作品として見れなくもないけど、本作品はもっとドロドロした人間関係がちゃんと描かれていて、こういうところは前述のドキュメントとは異なるところだと思う。ザッカーバーグが許可しているのか、ザッカーバーグはこの程度の内容なんてお構いなしなのか、勢作側が勝手に作っているのかは知らないが、ビジネスにだって、恋愛と同じように人間ドラマがあるということを、ちゃんと描き出している作品って意外と僕はあまり見たことがない。そのあたり、大袈裟に言えば双方の世界で価値観が断絶しているように感じる。あからさまなお涙頂戴のストーリーはいらないけど、どんなにドライで、経済合理性もしくは技術的一辺倒なやりとりのなかにも、人間性だったりドラマチックな要素は宿っていると思うし、そういうところをうまく描き出せる映画監督さんとかもっといたらいいな、と思った。これが今回の感想。


あとは登場人物の英語がみんな早口すぎ。できる限り字幕を見ないで話を理解しようとしたけど無理でした。自信なくすわぁ。あと、女の子をランク付けしたがるのはどこの国の男子も思考回路はおんなじなんですなぁ。そりゃサイテーって言われるわい。