掛け違え。

昨日に引き続き東北にいる。山間部から沿岸部に出るが、こちらも寒風が容赦なく吹き付けて真冬という感じである。時折粉雪が舞っており、これが強烈ならば吹雪になるのだな、そうなるとひどいことになるなと思いながらトコトコと移動をする。

いろんな立場の人と話をする。小さな街なので当然いろいろと人間関係のもつれもある。閉鎖的な環境で生きるしかないというのは容易いことではないなと感じるし、東京などの大都市に出たいという人の気持ちもよく分かる。別に誰が飛びぬけての悪人ということもないのだが、ボタンの掛け違えが積み重なって、不幸な状況が生まれているな、ということは感じてしまう。時にはスケープゴートにされる人も出てきてしまうし、そうなってしまった人には同情の念を禁じ得ないのだが、たとえ加害者の立ち位置におさまってしまった人にも底知れない寂しさ、虚しさがあるものだと思う。

そんななかにちょこっとおじゃまさせてもらって、自分のやってきたことが役に立つのであればこれほど嬉しいことはない。