補助金経済。

まる3日間を東北で過ごす。見飽きるくらい雪景色を見てしまった。たったの3日でこうなのだから、住んでいる人たちはさぞかし大変であろう。

 

たまたま訪れた町の土地柄なのかもしれないが、地方というのは本当に補助金助成金漬けだなと思う。そういうマインドが染み付いているのが果たして良いものか、今回は考えさせられた。しかしながら補助金が存在しないと、そもそもの需要が限られているような地域では、ほとんどの産業は成立せず、本当の寒村になってしまう。田舎であっても、それなりのレベルで文化施設や宿泊産業が維持されているというのは、日本のこの手厚い保護政策があってこそなのだろうなと思う。ある種インフラと同じような扱いを受けているわけだ。

 

事業者が容易に補助金を受け取れる、というのは、それだけ地方において民間セクターでリスクを取る人が少ない、ということの裏返しなのかもしれない。厳しいマーケットで戦うには、バックアップが必要だ、というのも理解できなくもない。でも、日本全体がおしなべて窮境に入っていくなかで、どこまで手厚くやれるものなのかなあ、というモヤモヤもある。