待望の。

たいへん久しぶりに将棋の話題を。羽生善治九段が王将戦藤井聡太五冠に挑戦している。タイトル99期の羽生九段にとって、久しぶりに巡ってきたタイトル100期達成のチャンスである。

 

最近棋譜を確認する暇のない自分も、今回ばかりは棋譜を追ってしまった。将棋の腕は最近錆びついてきている(それでも、毎日の鍛錬でギリギリ横ばいくらいは維持しているはず)ので、本当の凄さはもちろん分からないが、藤井五冠の指し回しは今までにもまして洗練されている印象を受ける。なんというか、相手の心理状態までをも見通して、その心を折りにいく、というような、ある種神にしかできないような(神でもできるのか?)領域の芸当をしていると言ってもいいのではないだろうか。

 

AIが発達し、大半のプロ棋士も、コンピュータには敵わなくなってしまった。しかしながら、それでも人と人が指す将棋の魅力はいささかも減じていないはずだ。そして、AIをも越えようとしているのが、他でもない藤井五冠だと思う。