秋風。

マリーンズはクライマックスシリーズへの目もなくなった。7月ごろまでは良い戦いをしていただけに、その後の失速は残念であった。

現実的に上位進出が難しくなってから、2000本安打を目前にした福浦選手が起用されることが多くなった。生え抜き25年目、暗黒期も含めたマリーンズを支えた功労者である。おそらく、首脳陣との間では、偉業を手に今季限りで現役を退くことの話はついているのだろう。

球団としても、それを分かってのことか、福浦選手を前面に押し出した施策を打っている。おそらく興行的には相当な成果をあげるのだろうし、ファンとしても、心ゆくまで偉業へのカウントダウン、そしてフィナーレを追いかけられるのは幸せなことだろう。もう、生え抜きで2000本安打を達成する選手など現れないかもしれないのだから。

ただ、でも、でも、、という思いもある。興行としてはこのシーズン終盤は、良いのかもしれない。ただ、チームとしては情けない試合があまりにも多すぎる。ちょっと寂しい気持ちになってしまう。