ストーブリーグ開幕。

暦は変わって10月。仕事のうえでも一区切り。10月に入ってからも細々としたタスクは残っているけど、気持ちの上ではかなり楽になった。残り3ヶ月は今年今まで会っていなかった人と会える機会をもっと作りたいなと思う。

★★★

長いこと野球の話を書いていないうちに、マリーンズは毎年恒例の秋の帳尻スパートを発揮するどころか、ずるずる11連敗を重ねてCS戦線から消えていった(昨日正式に今年のCS進出の可能性が消滅、もっとも一昨日からの連勝は恒例の帳尻モード発動と思えなくもない)。もっとも11連敗の前から勢いのない状態だったし、ファンはみなあきらめムードだったので特に感慨はない。連敗中もいつもなら勝てたところが運悪く、采配もまずく逆転されて負け、というゲームがいくつかあったので、まぁいつかは勝てるだろうという気持ちで見ていた。これが阪神ファンなどであれば連敗が10に届かんというところで暴動でも起こりそうな雰囲気になるのだろうが、マリーンズファンは物わかりが良すぎるのか、それとも生まれついてのマゾ体質なのだろうか。おそらくマリーンズを含めてパ・リーグ全体を好きな人が多いので、敵ながらライオンズやバファローズの、2位・3位をうかがう快進撃を楽しんでみている人が多いのだと思う。そして秋の風物詩と言えるホークスの圧倒的優勝→あっけなくCS敗退という美しい流れをみな楽しみにしている。

たまに、マリーンズファンであって選手個人のファンではないの?という趣旨のことを聞かれるが、僕は選手個人というよりはチームのファンであり、その構成員として個々の選手も好きだったりする。なので、他球団からきた選手も特にわだかまりなくすぐに応援することができる。逆にマリーンズが出て行った選手に対しては情が残っているのか、その後も応援したり、動向が気になってしまう。

例年より遅いペースになるが、今年もぽつぽつと引退や戦力外通告のニュースが舞い込んでくるようになった。ヤクルトからは往年のセットアッパー石井弘寿、2003年の阪神の優勝に貢献した濱中おさむ、ネタ系助っ人のガイエルが、ホークスからは1997年からの8年間、まさにマリーンズの暗黒時代から日本一の基礎を支えた捕手の清水将海らの引退が発表された。清水といえば正直専守防衛型の打てない捕手のイメージが強いが、それから活躍したさまざまな投手の能力を引き出したという意味で、個人的な思い入れは強い。あとは、下柳剛はどこに行くのだろうか。

10月はそんな思惑を駆け巡らせる季節でもある。