岩盤と潮目。

屋外でのマスクは不要では?という提起が少しずつなされている。この議論、来月になって海外からの観光客がやってくるようになると、さらに勢いを増すことになるだろう。


とはいえ、マスクをつけることには慣れきってしまったし、すすんでマスクを手放そうという気にもなれないのも事実である。きっと、あと数年はマスクを着ける生活になるのであろう。


世論が変わるきっかけは、ごくごく小さなものである。それが、雪だるまのようにだんだん大きくなり、いずれ誰も止められないものになる。


同じように、岩盤のように動かなかったこの国の規制、既得権益も、徐々に動いていくことになるのだろう。残念ながら、人々の生活が苦しくなることで、ここ数十年間温存されてきたものが壊される、そんな将来がほどなく来るのではないだろうか、と予想している。痛みはあるけれども、未来のこども達のためには、ここで経ておかなければならない痛みなのだと思う。


なんというか、この国の大人たち、そして高齢者たちも、充分いい思いをしてきたはずだ。だからもう、このあとどんな混乱に陥っても、それはそれで運命であり、報いだったのだと思う。