トランピズム。

米国大統領選挙もいよいよ大詰め。来週には泣いても笑っても審判は下っている。以前から一貫して、トランプのまさかの当選はあるのではないかと考えてきたが、その通り、ここにきて勝負の行方は全くわからなくなっている。

そして、たとえヒラリーが逃げ切ろうとも、トランプが大逆転で勝利を果たそうとも、これからの米国のすう勢は変わらないのではないか、ルートは違えども数年後には同じ結末に行き着くのではないか、という思いが強くなっている。米国民の心の中にある、トランピズムとでもいう感情、今まで密室のなかで行われてきたことを全て白日の下に晒そうという欲求がおさまることはもうないだろう。

ここ1,2年でこうした流れが巻き起こったことは、単に嘆くことでもないはすだ。世界は全て隠し立てのできないものへと移ろっていき、そのなかで今まで隠れて既得権益を得ていたものたちが苦しくなっていくのだろう。そんな世界は、案外幸福の楽園なのかもしれない、と僕は思ったりする。