踏ん張りの功罪。

真冬が戻ったような日に、体調不良をおして懐かしい場所に赴く。体調が万全でないのに、予定をリスケしなかったのは久しぶりのことだ。たまには、こういう無理をしなければならない時もある、と自分に言い聞かせて、できるだけ余計なパワーを使わず、身体を休められるシーンでは遠慮なく休んで、ひとつずつやるべきことを片付けていく。


電力が足りていないそうだ。節電が叫ばれている。今回は直前に起こった地震などの影響もあり、やむを得ない部分もあるのだろうが、これはとりもなおさず使える原子力発電所を止めてしまっていることもあるし、天候に左右される再エネへの依存を深めていることも原因としてあるだろう。


節電という2020年代に似つかわしくない細かな努力と、現場の驚異的な踏ん張りで電力危機は乗り越えられた。これは良いことだったのだろうか。結局こうして危機を乗り切ってしまうことは、根本的な問題を解決する機会を遠ざけてしまったとも言えるのだろう。無理をおして予定通りに活動する自分の姿となんだかダブってしまう。