鬼は内。

ついに感染者数110万人を超えた。濃厚接触者の扱いも雑なものだし、規定の自宅待機日数も関係なく、先を争うように薬局などをかけずり回り、陰性の確認を取って出社しようとする姿もなんだかなあ、としか言いようがない。もちろん、厳格にルールをまわしていては社会のオペレーションが崩壊するのは分かるし、もはや本音と建前でなし崩しにしていかざるを得ないのも分かるが、自粛もなし崩しも同調圧力が働いているような気がしてなんとも言い難い。


徹頭徹尾かわいそうなのは子どもである。またもやいろんなイベントが中止になり、外で遊ぶのにもいろんな制限がかかっている。マスクも黙食もいい加減にしてくれという感じだろう。大人がルールを守りきっていないのに、子どもは一方的にルールを押し付けられ、ややもすると加害者扱いされている。これでいいはずないと思うのだが。


奇しくも節分。鬼は果たしてどこにいるのだろうか。鬼は外、というが、本当の鬼は心のうちにいるものなのかもしれない。無理に追い出さなくともよい、自分の中の鬼とうまく折り合いをつけて、真に悪いものを退治していきたいと思う。きょうから、春である。