ゆめまぼろし。

「ドキュメント72時間」は新年も飛ばしている。初回は伊東市にあるゆめまぼろし展覧会というテーマパークが舞台。テーマパークの珍奇さもさることながら、経営しているおじさん(おばさん?)の生きざま、人生観に強く惹かれる。なんだかんだいって自分も、退廃的なものが好きだし、朽ち果てていくものをそのまま自分の見えないところに追いやってしまうことには戸惑いを感じる。


たとえモノであっても、人の人生のように、そのモノが歩んできた時間というものがあると思うし、時間をまとってモノも姿形を変えていくのだと思っている。だから、自分のもとにやってきて、また自分のもとから去っていくときが来るまでは、一緒にいる時間をエンジョイしたいと思っている。


何度もこのテーマパークに通う人の心象風景にも、共感するものがある。みんな、どんな人生を歩んで、ここに通うようになったのだろうか、そんな側面まで描いてくれるこの番組が好きだ。


こういう価値観もまた、自分がやってきた仕事につながっているのだと思う。自分だからこそできる仕事を、これからもやっていきたい。