苦境。

ここ数年お付き合いしている人がいま苦しい状況に陥っている。突き放した言い方をすれば、彼自身の自業自得でもあり、見通しが甘いせいとしか言いようがないのだが、それだけで潰れて終わっていく人でもないはずだ、という思いもまたある。


彼自身は自分の欲のために動いている部分が多いのだろうが、結果的にいろんな人の人生を支えて、いろんな人の思いを託されて生きているような形になっている。だからこそ、神さまは彼を見放すことなく、いつか一発逆転の機会が与えられるのではないだろうか、と僕は信じている。ただ、その機会が訪れるまではまだしばらく苦しい時間帯は続くのかもしれない。


僕には到底耐えられないようなプレッシャーを日々受けながら、彼はいまも生きている。キレてなにもかも投げ出しそうになりながらも、崖っぷちのところをなんとかくぐり抜けている。あきらめなければどこまでいっても道はある、という言葉の意味は、彼のためにあるのかもしれない。


他力本願ではありつつも、彼にトンネルの出口があることを願っている。そのためにも、目の前のひとつひとつのことを丁寧に対応していってほしいと思う。