脱皮。

中韓で起業をした日中ハーフの現投資家さんと食事。彼はいまはまた新しいチャレンジに身を投じている。


僕も含めて大多数の日本人は日本を特別なマーケットだと認識して、日本で作られるものには付加価値があるともう目的に信じがちであるが、もうその先入観は完全に捨てるべきである、と完膚なきまでに思い知らされた。少なくとも、そういう事実に無自覚であるマネジメントがいる組織からは身を遠ざけるべきである。もちろん、日本人にしかないきめ細やかさなどは特定の産業では生きるし、もはやそれでしか生き残る術はないのだろうが、ありとあらゆる産業にその図式が当てはまるわけではない。


資金調達についても、考え方を改める必要がある。本邦の金融機関は歴史的にみても驚くほど低利で調達をすることができるが、果たしてその金利で調達するためにビジネスモデルを作り込んでいくことが、中長期的にみて事業の成長性に資するかと問われれば、全く否であると言うしかないように思える。資本コストの高い資金調達をしても、柔軟性の高い事業構築、また路線変更が許されるモニタリングこそが求められているのかもしれない。その解はどこにあるのか、ということを考えはじめている。