冬晴れ。

途中少し仕事を挟んだものの、ほぼプライベートな1日であった。こういう日も久しぶりである。子どもとのびのびと都内を散策した。

都内の観光地にはずいぶんとインバウンド客が増えてきた。浅草などでは着物を身にまとった東南アジアからの家族連れが目立つ。人力車に乗っているのもたいてい日本人ではない。ハイグレードなホテルのロビーラウンジなども日本人はまばらで、多国籍な雰囲気になっていた。今ですらこんな調子なのだから、インバウンドが本格化すればさらに日本人は片隅に追いやられることだろう。いやがおうにも観光で外貨を稼いでいくことになる。

そんな憂慮はあれども、この年末年始の日本の澄んだ空気、乾いた快晴は気持ちの良いものである。国がいくら貧しくなろうとも、素晴らしい天候を享受する権利は誰にも与えられており、それだけでも日本という国は恵まれているように思う。そして清潔な街、品位のある人々の立ち振る舞い(安い価格帯のレストランに行くとその良さが崩壊しかけているのは否めないが、、)は一朝一夕には失われないものである。

来年がどんな年になるのかはまだわからない。戦禍はおさまる気配を見せないし、大陸中国での驚くべきコロナ感染拡大が再度のブラックスワンを招く可能性もあるのではないか、という不安も日増しに高まっている。どうか穏やかな日々が続いてほしいと願う。