長堀鶴見緑地線。

出張、長堀鶴見緑地線に乗る。開業の頃から変わらない接近放送と発車メロディ。15年前くらいの頃は、毎日この路線で通勤していたのである。この路線で使われている車両はなかなかにサイズが小さい。手を伸ばせば天井につきそうなくらいである。


15年前、毎日へろへろになって仕事をしていた。若かったから乗り切ったようなものである。これは持続的ではないな、と思ったのでキャリアチェンジをした。あの頃にやったことが今に生きているか、意味があったかというと明確にはうなづけない。ただ、ステップとしては必要なものだったのだろう。


いつからか、誰も歩いていない道を歩くようになったな、と思う。誰に指図されるでもなく、気づいたら前には誰もいなかった、そして後ろに誰かがついてくることもないだろう。引き返したいだとか、誰かを連れてきたい、ということもなく、ただ淡々と歩き、疲れたら道端で休み、またいつともなく歩きはじめるのだろう。それはよかったとか悪かったとかで測れるものでもない。人と比べるものでもないし、ことさら誇ることでもない。


おそらくはまた近い将来、長堀鶴見緑地線に乗る機会も増えるんじゃないだろうか。そして、あと15年時が経っても、変わらぬ気持ちでいるのだろう。