卒業。

僕は昔から親世代の人たちとつるむのが好きで、そういう人たちと仕事をしたり、なによりもたくさん食事に連れていっていただいた。それはかけがえのない経験で、もちろん感謝もしているのだけど、そろそろそういう付き合いも卒業のタイミングなのかな、という思いが日増しに強くなっている。


彼らは仕事の引き出しも多く、時代としても修羅場をくぐってきていて、自分ひとりでは心細いときなどには非常に頼りになるのだが、ここ半年くらいで、彼らのやり方がもう社会で通用しなくなっているのではないか、と思うことがつとに増えてきた。ピントが外れだしているのか、彼らの持つ力が使えなくなってきているのか、それは、いまの政治家が相次いで不祥事を起こしていることとも相似形にあるような気もする。もっと勘のいい同世代の他の人たちは、僕なんかよりもとっくの早くにそんなことを気づいていたのかもしれない。


いろんなものが壊れはじめている。もちろん壊れずに力を増す大企業もあるけれども、そういうところはうまく世代交代に成功しているということだ。これまでの感謝の気持ちはありつつも、逃げ出すべき場所からは逃げ出さないといけないし、首をとっていかないといけない時もあるのだと思う。