こちらとあちら。

ここ1か月くらいの国際情勢をみていて、グローバル経済は本当に終わるんだなあ、という感想が浮かぶ。


あれほどデモ活動が行われていた香港ではピタリとそのような報道を聞くことがなくなった。国家安全法が可決されたからだ。かつての活動家たちの身柄はどうなったのだろう。もうなにもわからない。香港は完全に、「あちら側の世界」に行ってしまったのだ。


同じように、中共の息のかかった国は多かれ少なかれ「あちら側の世界」に行くことになるのだろう。そして「こちら側の世界」から気軽に渡航することもできなくなるだろう。渡航するだけでも、いつなんどき拘束されるかはわからない。


果たして台湾はどうなるだろうか。そして沖縄はどうなるだろうか。「あちら側の世界」は、飲み込まれても従順にふるまっていれば、スケープゴートにされない限りは平穏な生活が送れるのかもしれない(情報がないから想像でしかないが)。そうなれば、「こちら側の世界」で苦しい経済状況に陥った地域は、魂を売って取り込まれてしまうのかもしれない。


この駆け引きがどういう結末を招くか。僕ももちろん願望としてはこうなってほしい、というものはあるけれども、それは軽々しく口にするべきものではないと分かっている。あとは神のみぞ知る、というところか。