インバウンド再び。
ここ数年華やぎを取り戻しつつあった関西経済がまた沈んでいる。いうまでもなくCovidの影響なのではあるが、思った以上にインバウンドに頼った経済になってしまっていたということであろう。そういう意味では観光立国であるタイなどと似た産業構造ができあがっている。来年あたりから海外渡航が解禁されるところでどれだけ再びインバウンドを取り込めるか、それもどのあたりの国の人たちを迎え入れることになるのか、受け皿の顔ぶれはどう変わるのか、見ものである。
欧米では密かに日本食ブームが起こっている。社会が落ち着けばまたインバウンドは盛り上がることになるだろう。加えて、悲しいことではあるが、日本の物価は世界からみればとても安くなってしまった。昔、自分も含めた日本の若者が東南アジアで貧乏旅行をしたのと同じように、中国や欧米からはリーズナブルな旅行先としてみられるようになっているのだろう。そうやって外貨を獲得するしかないのが、いまの現実的な立ち位置なのだ。
壊れた世界を紡ぎ直す時間が、そろそろ始まろうとしている。