最後の波。

中国でCovid患者が急増しているという。果たしてこれが最後のブラックスワンになるのかもしれない。中国はワクチン接種こそ進んでいるものの、この大半がシノバック製のものであり、現在の変異株への効果が見込めないとなれば、思った以上の被害を出す恐れもある。もはやオミクロン株などは行動制限で抑え込める代物ではなく、ここにきて中国の対応策は無残に破たんすることだろう。現在の香港の惨状が中国のひと足先の未来を示している。


どのタイミングで路線変更するかにもよるが、打ち手を間違えれば中国経済は大きく衰退することとなる。そうして、ウクライナでの戦争よりもむしろ、この件が日本へのダメージも大きくなるだろう。物流がいよいよ本格的に滞り、欠品も常態化する。


Covidが世界各国の弱点をあぶり出す代物であった、というのならば、やはり中国にはじまり、中国に終わることになるのだろう。この最後の波は、2年前と同じような激震を世界にもたらすことになる。2019年までとは全く違う世界線にズブズブと入っていくことを感じる。