タイヨウ。

気付いたら夏至を過ぎていた。仕事からの帰り道、電車が地下から地上に出たときの空の色が、イメージのなかの色よりも少し濃くなってきた。

夏至の夜に見る夢はその後の半年を占うという。数日経ったいまではもうあんまり覚えてはいないのだけど、最近は目覚めもよくなってきたので、いい後半戦がやってくるものだと信じたい。


★★★


大きな失敗をした当事者として思うのは、えてして周りの人がこの先失敗するか成功するかはよく見えるのに、なぜ自分のこととなるとその境目が見えなかったんだろう、ということである。たったひと刹那かもしれないが、過信があったし、全体的な気の緩みもあったのだと思う。やっぱりいくつになっても、背水の陣と思ってやらなければ結果は出ない。左うちわで勝てると思うのは大間違いである。


そしてやっぱり、お天道様はいつも自分のことを見ていると信じたい。楽をしたり、ズルをして人生アガれるほどうまくはできていないのだ。相応に心を砕いて、人よりも努力をしないとなかなか果実を得ることはできないのである。身にしみて思う。