自転車。

子どもがついに自転車に乗れるようになった。補助輪をつけたままはや2年半がすぎ、同じマンションの同級生の子たちはどんどん補助輪なしで乗れるようになっていたので、遅ればせながら先月から補助輪を外して練習していたところであった。


なかなか上手くいかないもんだなと思っていたが、あれこれ言わずに自由に乗らせて自分なりのコツを掴ませるのが結局のところ近道だったようだ。ごくごく緩い斜面をペダルをこがずに下らせていたら、自然と自分からペダルに足をかけてこいでみるようになった。自発的にこいでみようという意思が生まれたのだ。


そうなるとあとは反復して慣れるのみだ。うまくなればそれだけ自信もつき、もうちょっと自分でやってみようという気持ちも生まれる。うまくできるようになった自分を誰かに見てもらいたいという気持ちも生まれる。


できなかったことができるようになった瞬間を目にするというのはやはり親としても幸せなものだ。毎日何気ない日々のように見えて、二度と戻ってこない日々を過ごしているのだということを改めて感じる。