被災地へ。

台風で被害を受けたエリアに知人と赴く。よく広域災害とは言われるのだけど、今回訪れた場所はたまたまなのかピンポイントで浸水したようで、町の大部分は普段通りの姿を取り戻していた。ただそのピンポイントの部分にあたったのが鉄道の鉄橋で、これは無残にも流れ落ちていた。復旧には年単位の時間がかかるという。国道は通行を再開しているのが不幸中の幸いだ。JRとしては、このまま廃線にしたいのが本音なのだろうが、本州のJR各社は北海道ほど経営に行き詰まっていないので、地元の声も無視できず復旧に動くのだろう。


元通りに、という声もありながらも、徐々に地方のインフラはたたむ方向に傾いている。災害が起こればその流れは加速して、東京への一極集中、地方であっても県庁所在地への集中が進むと思われる。いずれたたまなければならないものであるならば、できるだけ丁寧にと願う。天候が悪かったので、ごはんを食べてちょっとした観光をして、当地を去る。