プライシング。

ここ1ヶ月くらい集中的に地方出張を詰めている。年明けからの書き入れ時に備えてできる限り種を蒔いておきたいのだ。種蒔きをしているうちは手ごたえを感じることもあまりないので、ともすれば焦ってしまいがちにもなるが、できるだけ淡々と、気持ちをぶらさずに営業するように努める。

それはさておき、最近は新幹線ではなくヒコーキでの出張が増えた。至るところに空港があるので国内移動は便利なものだ。本州と四国であればたいてい1時間半以内のフライトで着くことができる。昔に比べると地方便はずいぶん増えた。

便利だが、地方便は割高である。新幹線と競合する路線は1万円台前半で行けるのが、新幹線の通らない地方となると2万円台前半から後半の価格設定になることが多い。高いなぁと思いつつも、陸路移動は1日かかる話になるので選択肢としてあり得ず、ヒコーキを使うことになる。このあたりのプライシングは航空各社ともここ数年でかなり巧妙になってきた。

地方便が高いのはプライシングの妙が全てというわけではなく、地上職員のコスト負担という意味合いもある。羽田便が1日2往復だけ、という空港にも総勢数十人のスタッフがいるわけで、そのあたりのコストも乗っかっている。これらのコスト管理が全てどんぶり勘定だったのが、ここ10年くらいで大きく変わったのがJ社で、それも含めて航空各社はどんどん洗練されて、したたかに進化しているなぁと思う。来年あたりは燃油コストも下がるので、かなり追い風を受けるのではないだろうか。