ホテル不足。

東京にもみぞれが舞った翌日、長野県に出張。ところどころに雪は残っていたものの、天候は回復して暖かかった。桜もちょうど満開になったところである。長野駅周辺は観光客でにぎわっている。翌日も隣県へ出張だったのだが、ホテルが取れず日帰り×2となった。

ホテル不足問題はますます深刻になってきている。空いていたとしても、地方都市のシングルが1万円半ばということも珍しくなく、首都圏から新幹線で1〜2時間のエリアであれば日帰りにしていったん帰宅したほうがコスト的にもまし、というケースも出ている。その割に建築費の高騰などもあってホテルの新規開業は進んでおらず、このまま景気が腰折れすることがなかったり、訪日客の波が引くようなことがなければ事態はひどくなるばかりだと思われる。

とはいえ、先行投資が重い業態だけにここでアクセルを踏むのも勇気がいるのだと思う。リスクを取れば相応のリターンを生む可能性は高いが、不測の事態が起これば裏目に出て死ぬ危険もある。それでもリスクを取るのは誰か、もしくはうまくリスクをヘッジして踏み出す者がいるのか、行政が追い風を吹かすことはあるのか、もろもろ楽しみな環境になってきている。