冷夏。

今年の夏はいまのところとても涼しい。特に7月に入ってからはほとんど25度を超えることがなく、朝方にはいつも20度を下回っている。この週末も、半そでのシャツを着て自転車に乗っていると肌寒く感じたほどである。


少なくとも来週あたりまではこの気候が続くそうで、そのあとは本格的な夏の到来が近づくそうだが、これだけ涼しい夏はおそらく2003年以来ではないだろうか。あの年は8月になっても気温が上がらず、住んでいたアパートの目の前に広がる畑に、いつも雲が低く立ち込めていたのがひどく印象に残っている。なんだかいろんなことにもやもやしていた20歳の夏だった。


そしていままた36歳の夏になって、形は違えど同じように悶々とした夏を迎えている。人生とは同じようなことを何度も繰り返すものなのかもしれない。ただ、悶々としている時間を過ごすことこそが、次に勝負をかけなければならないタイミングでの、原動力になるのだ。そのときはもう間近に迫っているはずだ。