高政と信長。

麒麟がくる」今期も楽しく視聴させてもらっている。近場以外は外出もろくにできないし、仕事では悶々とするばかり、私生活でも芳しくないことが起こっているいまとなっては、子どもと時間を過ごすことと、ルーティンになっているテレビを見ることが1番の気晴らしになっているし、誇張ではなくそういったものに支えてもらっている。


先週そして今週と前半のハイライトと言えるのではなかったろうか。斎藤道三と高政の親子の戦い、そして織田信長と信勝の兄弟の確執、なんとも見応えのあるものであった。もちろん明智十兵衛光秀が主役であることは間違いないのだが、各大名の個性が非常に尖った形で花開いている。


部下に討ち取らせた道三を抱き抱えた高政も、信勝に持参した毒を飲めと迫った信長も、涙を流していた。経緯ややり口は大きく違えど(それがまた両者の性格であったり器の違いなのだろう)、血族をその手で葬るという行為を前にして同じような心持ちになったのであろうか。伊藤英明染谷将太ともに見事な演技であった。


放送休止まであと3回。