ざわつき。

暑さがぶりかえした夏の日、夕方まで野球の練習をして、そのまま小学校に行く。参院選の投票日だった。


最初に選挙の記憶があるのは2000年の夏の衆議院選挙である。この日の夜は、ちょっとしたイベントがあった。思い起こしてみれば、親につれられて選挙に行った記憶もない。


わが家は親戚筋が旧社会党の市会議員をやっていたこともあり、従来から野党に投票することが多かったはずだ。たぶん親の投票行動はいまも変わっていないと思う。なんというか、場の空気感に流されて投票行動が規定されてしまうというのはなんとも日本らしいというか、悲しいことではある。


そこから幾年月が経って、ぼんやりとしていた各政党に対する嗜好に、くっきりと型がついてきたのはいつの頃からだったろうか。こういうのも職場や家族など形は変われど、摺り込みの部分が強いんだろうなあ、と今になってみては思う。


政治の話をすると途端に頭に血が昇ってしまう人は少なくない。自分自身もどんどんそれに近づいているような気もする。冷静であれと努めようとはするのだが、自分の感情はなかなかコントロールできなくて、心がざわつく。歳をとるとこの感情もまた変わっていくものなんだろうか。