執着。

とにかくレゴ好きなうちの息子、一度手にブロックを掴みはじめると途中でやめられない。おかげでここ半年くらいは家の中で「早くしなさい!」と大きな声をあげることが増えてしまった。


ただ、声をあげたから手が止まる、というものでもないのである。自分がここまで作りたい、と心の中まで決めたところまでたどり着かなければ、手を離すことができないのである。物理的にやめさせようとするのは無理なので、我慢してそのタイミングがくるのを待つか、玄関で「もういくからね!」と言って急き立てるしかない。


そんなに踏ん切りよくやめられないものだろうか、と思ってふと一緒にレゴで遊んでみると、まるっきり息子と同じ思考回路になってしまう自分がいる。まごうかたなくこれは遺伝である。もしくは、レゴというおもちゃが持つ中毒性だろうか。


自分もまた同じ穴の狢だと認識してしまうと、あまりうるさく早くしろと言う気にもなれなく、生暖かく見守るのみである。休みの日もなにかと用事があるので、思いっきりレゴで遊ばせてあげられる日があまりないのはむしろ可愛そうかもしれない。