少年野球。

僕の暮らしているエリアでは、少年野球が昔から盛んだそうで、いくつかのチームがある。大きな公園には必ず野球ができるグラウンドがあり、ユニフォームに身を包んだ小学生たちが休みの日ごとに白球を追っている。息子を遊ばせながら、ついつい投手が放ったボールの行方に視線が向かってしまう。


少年野球に参加したことのない(せいぜい、町内対抗のソフトボール大会くらいだ)僕にとっては、小学生の頃から野球に没頭するということは凄いなあ、と思ってしまう。休みの日に他にもやりたいこと、出かけたいことがあるのに、それを断ち切って野球に打ち込んでいるのである。


一方で、少子化が進むペース以上に、少年野球に取り組む子どもの数が減っているという話も聞く。いくつかの公園で少年野球の練習の様子を垣間見ていると、それもむべなるかな、と思ってしまう。素人目に見てもその指導は前時代的なものに思える。


去年、スポーツ界ではさまざまな問題が噴出したが、そう遠くないうちに、少年野球のあり方にもメスが入るのではないだろうか。野球がもっともっと、子どもたちにとって楽しいものになればいいと思う。