複雑と単純。

保育園にて息子と仲の良い友だちが、年末で退園することになった。ママが産休に入るとのことだ。

「◯◯◯くんはもうすぐ保育園にこなくなるんだよ」と言うと悲しそうな顔をして「いやだ寂しい」と言うのだ。保育園に行ってその子と顔を合わせるとはしゃぐのだが、内心ではどう思っているだろうか、と、自分が子どもだった頃を思い出した。外づらではしゃぎながら、内心では別の気持ちを抱いていたことが、何歳くらいからあっただろうか。

そんなことを思いながらお迎えに行くと、園長先生からひとこと。「きょうは9月で退園した△△ちゃんが園に遊びにきたのですが、興奮してしまいその子のことをつんつん触ってまるでエロじじいのようでした」息子よ。。

やはり男子は複雑な感情よりも単純な欲望のほうが先走ってしまう生物なのだろう。それが人間らしいと言えば人間らしいのだ。35歳を迎えてなお、単純な欲望はとどまるところを知らない。これはどうやら加齢によって逓減していくものでもなさそうだな、と感じている。