音。

夜中に目を覚ましたときに、眠気は十分にあるのだけど眠れないときがある。そんなときは、ズンズンという重低音やウィーンといった普段は意識しない音が気になってくる。


ズンズンと聞こえてくるのは換気扇の音だ。わが家は浴室が24時間換気扇が起動するのがデフォルトになっており、トイレの換気扇もスイッチを入れておけばずっと起動している。空気が吸い込まれていく音が絶えず聞こえ続ける。気にしだすと同じように、周りの家や共用部にある換気扇の音も聞こえてくる。1時間にいちどくらい、換気扇の音が切れて静寂が訪れるが、また1分もしないうちに再起動がはじまる。


ウィーンというのは立体駐車場の骨組みから発する音だ。構造上の特性なのか、車の出入りがなく稼動していないであろう時にも、骨組みが震えて音が発せられてくる。気にならない時は気にならないのだが、いったん気にしだすと空耳のように残り続ける。


とはいえ、全くの静寂のほうが落ち着いて眠れるかというとそわそわしてしまう性質でもあるので、結局のところ、適度に騒音があったほうが眠れる日とそうでない日がある、ということなのだろうけれども。