寝落ち。
わが家で最も高価な家具はベッドの掛け布団である。3番目に高価なものはベッドのマットレスである。であるからして、寝具には相当こだわっている。お世辞ではなく寝心地は良いし、自宅を離れて別のところに泊まっても、肩が痛くなって眠りが浅かったり、脚がだるくなってしまったりする。身体がこの贅沢な環境にすっかり慣れてしまっている。
それが原因かはわからないが、近ごろ息子を寝かしつけながら自分も寝落ちしてしまうことが非常に多い。眠りにつく息子からなんらかの睡眠波が出ているのか、いまの寝室環境自体が睡眠を誘発しやすくなっているのか、単に昔よりも疲れやすくなったのか、理由はいろいろあるのかもしれない。たいてい21時過ぎに寝てしまう。
そうなると4時から5時ごろにぱっちりと目が醒める。寝てしまったことへの後悔がないわけではないが、それよりも真っさらな朝の時間を使えることの喜びが勝る。くよくよ悩みながら夜更かしするよりも、悩む間もなく寝落ちしてしまうほうが幸せだ、と思う。