生存確認。

ムスコは6ヶ月を過ぎて、にわかに動きが激しくなった。身軽になったのか、寝返りはもちろんのこと手足を器用に動かして180度回転したりもする。口も達者になり、ついに「静かに〜!」という使いたくない言葉を口にしてしまうようになった。泣くときに家中に響き渡る奇声をあげるのは父親譲りだろうか。

起きている時は大変でもあるが、寝てしまうとそれはもう可愛いものだ(親バカながら)。眠りの深さにも何段階かあるらしく、ある段階を越えると抱き上げて運んでも目を覚ますことはない。その見極めを誤って、寝ているところを起こしてしまうとひどく機嫌が悪くなってしまい大変なことなるのだが。

眠りが深くなると寝息も小さくなる。寝息が聞こえなくなると息が止まっているんじゃないかとついつい心配になる。夜目を覚ますたびにムスコの鼻に耳を近づけて寝息の音を聞き取ろうとしてしまう。最近はなぜかうつぶせに近い姿勢で寝るのがお気に入りらしく、顔がほとんど下に接地しているので、手を握って冷たくなっていないか確かめてしまったりもする。これはさすがに笑われるかもしれない。

数十年先の未来になっていまのことを振り返ると、こんなひとコマをまず真っ先に思い出すのかもしれない。