このところ、5時台に目を覚ますことが増えた。ムスコが寝るのがだいたい20時くらい、それから諸々済ませても早い時間の就寝となるので、朝早くに自然に目が覚めて二度寝することもない。早めの朝の準備をしながらテレ東のモーニングサテライトを見ている。
5時45分から始まるこの硬派な経済ニュースは、銀行員や証券マン（ウーマン）が支度をしながら見る番組と言ってもいい。朝が早い業界であるがゆえに、この番組が始まる前に起き、終わるとともに家を出るパターンの人が多いのではなかろうか（僕はそこまで真面目ではなかったうえに、今の会社にきてからは当然寝ている時間帯だったが）。内容はニューヨークマーケットの動向やきょうのマーケットの予測が大半を占め、息抜き程度に話題の商品の紹介コーナーが挟まれるくらいだ。スポーツニュースや社会面寄りの事件は全く扱われない。
このような内容であるからして、ビジネスパーソンたちは一気に寝起きから仕事モードへと強制的に脳内を切り替えさせられる。まるで強引に躁状態に持っていく薬のようだ（それだけに気分が落ちている時にこの番組を見るのは辛いものがあるが）。なんというか、ニッポンのサラリーマンをいろんな意味で象徴する番組である。いまの新入社員も見ているのだろうか、それとももしかしたら視聴者の中心は退職者層だったりするのだろうか。
