炎上。
夏の甲子園大会で、超スローボールを投げた高校球児に対して、「世の中をなめた少年になりそうな気がする」と元アナウンサーがTweetして大炎上を起こした事件があった。
よってたかってその元アナウンサーを叩くつもりもないが、このアナウンサー自体が高校球児をなめていた、と断言していいと思う。そうでなければこのような発言は出てこない。
炎上するような発言をしてしまうのは、発言者に隙や油断があるからである。発言相手や言及する対象者に対してどこかなめた気持ちを持っていると、その気持ちはいとも簡単に言葉の端々や表情、ふるまいに表れる。そしてそれは隠しようのない自分の弱点になり、マイナスポイントになる。それが原因で失態を起こしてしまうのは、とても恥ずかしいし、どんな言い訳も空疎に響くだけだ。
勝負ごとだってそうだ。客観的に優劣判断をしているうちは良いが、こいつには勝てる、という気持ちが湧いてきた途端に手元は狂う。そんな精神の機敏で負けてしまうのは、悔しさすら湧いてこない屈辱的なことだ。
野球界では、解説者の工藤公康氏はどんなに年少の選手であっても、かつての後輩であっても敬語を崩さないし、常に教えて頂く、という気持ちが溢れている。解説者としてもプロであろう、という矜恃があるからこそだと思う。