ネット依存について。
ネット依存についてTVで特集が組まれたり、ネット依存について書かれたいくつかのブログエントリを読んで自分のことを考えた。
うん、自分もネット依存のような気がする。
睡眠時間を削ったり、食事中も手放せないだとか、そういうことはないけれども、一日の中でネットに絡めとられている時間は非常に多い。移動時間中にしても、絶えずiPhonなにかを読んでいる状態で、車内の光景をぼんやりと見たり、窓の外の景色に目をやったり、頭のなかで考えごとをする、ということがなくなった。純粋に頭のなかでぐるぐる考えごとができるのは、駅と自宅の行き帰り、自転車で走っている時間くらいだ。
30分以上腰を据えてものごとを考える、という機会が前に比べて著しく減っている。以前は、会社の行き帰りに30〜35分ずつ自転車を漕ぐ時間もあったし、さらにその前には、携帯電話のパケット通信が使い放題でもなかったので、もっと自分の頭で考えていたように思う。
iPhoneを使うようになって、いつでもすぐに求めていた情報にアクセスできるようになり、世界が拡がったように見えるが、その代わりに、答えにアクセスする前にその答えは何だろうか、と自分自身でひとしきり考えてみることがなくなった。このプロセスがなくなったことでむしろ、僕の脳は退化したような気がする。
だからこそ、僕はブログを書こうとするのかもしれない。文章を書くことで、無理にでもものごとを考える時間を増やして、自分で足りないと感じている部分を埋めようとしていると言うこともできるだろう(しかしながら1000字以上の文章は書いていないので結局深く考えるということはできていないのが現実だが)。それが適切な対処法かと言うところには疑問は残るし、これはこれで多少時間を食うので、他に勉強したり本を読んだりという時間が確保できないのは副作用とも言えるが。
★★★
30歳の自分自身ですらネット依存気味になって、少なからず生活に影響が出ているわけだから、今の子どもは本当に大変なんだろうな、とも思う。ネットに限らず昔からゲーム依存なども問題ではあっただろうけど、ことネットに関しては、これから生きていくにあたって完全に断ち切ることのできないものであるからして、付き合い方はさらに難しくなっていると思う。動画で学ぶこともできる代わりに、すぐにアニメを見たり音楽を聞いたりできるわけだから、誘惑に打ち克つ相当の精神力、自己管理能力が必要なんだと思う。