パニック。
有給消化中ゆえ、集中して歯のメンテナンスをしている。歯医者のあの椅子に横たわって目を閉じて口を開けている時間は、よく考えごとが進む貴重な時間である。
ただ、時に口を開けていると、呼吸が苦しくなることがある。苦しくなるというか、身体が呼吸の仕方を忘れてしまい、身体中がじっとしていられない状態になるのだ。急ぎ冷静になろうと、鼻などで空気を吸おうとするのだが、これがことの外上手くいかず、手を挙げて治療を中断してもらうことになる。椅子を立ててうがいをしていると、気持ちは落ち着いてくるのである。
どうやらこれはパニック障害の一種らしい。言われてみれば、満員電車に乗っているときにも、一度だけ呼吸が苦しくなるようなことがあった。僕の場合はごくごく軽いものであるし、現時点では自分をコントロールすることも容易いのだが、今後精神状態いかんによって悪化したらどうしようか、という不安もある。構えてしまったり苦手意識を持たないように、気楽にしておくが1番なのだが。