ブラックスワン②。

(昨日の続き)一方で、日本も世界も、ダラダラと続いていた、そしてカンフル剤を打ちながら延命していた好景気にどこでピリオドを打たせるか、模索していたところでのこのウイルス禍である。正直なところ、一服するにはいい材料だったと言えるのだろう。ウイルスのせいで景気が落ち込んだとすれば、これまでのややピントの外れた政策の責任も全ておっかぶせることができる。ここで上手にアク抜きをすることができれば、来年くらいからは世界経済はまた力強い成長路線を描くことができるだろう。


短期的にはぐっと落ち込みがくるだろうし、それに伴って破たんする企業も増えるはずだ。ただ今回ばかりはむやみに破たんを回避させ延命させるようなこともないだろうし、むしろこれを機に各アクターは自身の体質改善に向き合ういい機会になるはずだ。焼け太りの末にゆでカエルになるよりはよっぽど良いと思う。


さて、一週間後にこの見立てはどう変わっているか、若干の怖さもあるが、興味深く見守りたい。日常生活は今まで通りに、手洗いうがいと消毒だけはきっちりと。