万感。

3月、そして今シーズンラストの1週間。毎年そうなのだが、万感の思いで駆け抜ける(正しくは、最終日くらいになるとだいたい落ち着いていて、ゆっくりと来し方を振り返りながら身辺の整理をする日になる)。

 

この1週間は雨の降る日も多く、肌寒さを感じる日が多かったのだが、金曜の昼すぎになって、雨が上がり晴れ間がのぞき、めっきりと春めいてきた。それとともに桜の開花が宣言された。

 

帰りの電車では、早くも空調が入りはじめた。湿り気の多い空気とあいまって、春から一気に初夏に到達したような気分だ。プロ野球も開幕した。意外に長引いた冬ももう終わりだ。帰り道に見上げた東京タワーも桜色。

 

ひとつの節目を超えながら、新しいトレンドがうねりはじめている。しっかりとアンテナを立てて、新しい形を作っていきたい。感傷に浸ったり、切なくなる間もなく、新しい1年は始まっている。ゆっくりするのは後でいい。

 

ファインプレーはいきなり舞台に飛び出てできるものではない。十分すぎる準備と、絶え間ない努力と、チャレンジする勇気があってこそ生まれるものだ。