すのまま。

とてつもなく有能な人と出会ってしまった時に自分はどうふるまうだろうか。見え透いた迎合ではなく、自分のやっていることを胸を張って説明できるだろうか。また、自分を必要以上に大きく見せず、ありのままの等身大をさらけ出すことができるだろうか。

意外にも、偽ってまで自分を大きく見せたりするようなことはないのだということが分かった。その代わり正直すぎて良いことも悪いことも包み隠さず話してしまう。説明が長すぎるがゆえに逆に損をしてしまうこともある。適切に、過不足なく簡潔に伝えるということがどうしても苦手である。なにか伝え漏れていることがあって、相手に余計な失望をさせてしまわないように、ハシゴを外すようなことにならないために気を配りすぎてしまうのである。

とはいえ、もうその習性を直すこともできないだろうから、そのままを受け入れてしまうしかない。自分を無理に相手に合わせるのではなく自分に合う相手を探すことに足を使えばよいのだ。

まずは自分が相手になにを差しだせるか、そうして初めて付き合いが始まるのだと思う。