進路未定。

若い子の進路の話を聞く。この春に大学を卒業するのだが、4月からのことがまだ決まっていないのだという。今どきの安全志向の子たちのなかでは珍しいと思うが、かえってその開き直りが道を拓くこともあるだろうと、エールを送りたくなった。

 

昔も、進路が決まらないままに卒業をしていくような先輩、同級生はいた。いまよりもずっと就職が厳しかった時代だ。紆余曲折を経ながらも、いまはそれなりの職に就いたりなどはしている。もちろん大企業に入って順調に出世できるにこしたことはないのかもしれないが、それが本当に正解なのかはなんとも言えない時代である。(ただ、昔と比べれば大企業のブラック度合いは極端に低下しており、本人にやる気さえあれば育成環境としてはベンチャーよりもはるかによいのは事実である)

 

いまは、人手不足感も極まっており、多少の遠回りをしても問題ない時代になっている。金銭面での見通しはもちろん課題としてはあるだろうが、存分に自分探しをすればよいと思う。チャレンジする若者の姿を見るのはいつも気持ちの良いものだ。