利息で暮らす②。

(昨日の続き)体力が落ちればまた、それにあわせてやるべきこと、やらなくともよいことを選別しなければならない。そうなると、全力でやらなくともこれまでの資産(人脈だったり経験)を生かして比較的労力をかけずに成果を出せる領域を選んでいくことが大切になる。うまくポジションを確保してしまえば、あくせく働かなくとも一定の評価とサラリーを貰い続けることもできるのだ。昔の自分ならこういう風に会社にしがみつくおじさんを軽蔑していたような気もするが、いまならその生存戦略も理解できる。とはいえ、そういう生き方を選び取るためには、ある程度無理のきく時期に将来のための資産を築いておかねば厳しいことになるということでもあるのだが。


もちろんいまの世の中何歳になっても働くことが求められるし、40歳から心機一転チャレンジをすることも否定されることではないのだが、だからこそこれからの時代、成果を上げ続けることよりも生き残ることのほうが優先順位は高くなるだろう。途中で潰れてしまっては元も子もない。いま持てるものを全て(無理なく)活用して、利息を積み上げていくことが自分の身を助けることになる。