見えない、姿。

能登地方、輪島市珠洲市は高齢化率が50%に迫り、住民の平均年齢が60歳を越えているそうだ。数十年後にはいまの半分以下の人口となり、消滅していくような地域に元通りの復興を施していくべきなのか、それとも集団移住に近いようなことをすべきなのか、という議論がされている。

 

いろんな地方で経営に関わる仕事をさせていただいているのだが、地方に行けば行くほど、70歳を過ぎても働いている人は多いなと感じる。もちろんそれは生活のため、という人も少なくはないのだろうけども、長年働いてきた職場で求められて、ということもあれば、生きがいのために、身体が動く限りは人の役に立つならば、という意識で働いてくださっている人も多いのだろう。

 

もちろん地方であっても、分散して住むのではなく集まって暮らすことで、インフラ負担を抑えるべきではあるのだが、地方は想像しているよりも、自立して暮らしているお年寄りが多い。身体も頑丈で、家に引きこもっているような高齢者はほとんどいないのではなかろうか。本当の地方の姿とはなんぞや、と考えてみたくなる。